
「趣味は何ですか?」と聞かれて、すぐに答えられますか?
「特にないかな」「昔はあったけれど、今は何もしていない」「毎日忙しくて、趣味どころじゃない」そんな人も多いのではないでしょうか?
仕事や家事、子育てに追われているうちに、自分の好きなことを後回しにしてきた人も多いはず。
ですが、これから先の人生を考えると、自分だけの楽しみを持つことはとても大切です。
今回は、40代・50代の今から始めたい、楽しみの育て方をお届けします。

「私自身の世界」を持つ
40代・50代は、人生の中でも大きな変化が起こりやすい年代です。
子どもが成長する。子育てがひと段落する。働き方が変わる。
そして、その先には退職などによって生活そのものが変わる時期もやってきます。
これまで当たり前だった毎日が、少しずつ変わっていきます。
40代・50代から大切にしたいのが、家族とは別。仕事とも別。「私が好きだからやっている」という自分だけの世界です。
趣味がひとつあるだけで、家族や仕事以外にも「今日これをしたい」という時間が生まれます。

趣味は「未来の資産」になる
将来に備えると聞くと、まず思い浮かぶのは「お金」ではないでしょうか?
老後資金を貯める。健康のために運動する。食生活に気をつける。もちろん、どれも大切です。
ナチュアでは、もうひとつ貯めてほしいものがあります。
それが、「楽しみの貯金」です。
趣味を育てるのに時間がかかる
60代・70代になって時間に余裕ができたら、旅行をしよう。何か習い事を始めよう。そう考えている人もいるでしょう。
ですが、始めた瞬間から夢中になれるものばかりではありません。
少し上達する。お気に入りができる。行きつけの場所ができる。知り合いが増える。そんな時間を重ねながら、少しずつ「自分の楽しみ」になっていきます。
時間ができてからではなく、今から小さく始めておくことが大事です
お金だけあってもダメ
老後のために一生懸命お金を貯めても、そのとき、「特にやりたいことがない」「行きたい場所もない」「毎日何をしたらいいかわからない」となってしまったら、少し寂しいですよね?
将来必要なのは、生活するためのお金だけではありません。
「明日はこれをしよう」と思える楽しみも必要です。
読みたい本がある。
行きたい場所がある。
育てたい植物がある。
習いたいことがある。
会いたい仲間がいる。
そんな小さな楽しみを、40代・50代の今から少しずつ増やしていきましょう。
「楽しみ」も老後資産
趣味は、誰の役立たなくてもいい。
お金にならなくてもいい。
上手にならなくてもいい。
ただ、「これをしている時間が好き」と思えるものがあれば十分です。
将来のためにお金を積み立てるように、好きなことも少しずつ積み立てていく。
これからの自分を支えてくれる「未来の資産」なのです。

趣味が人とのつながりに
年齢を重ねるほど、意外と難しくなるのが「新しい人と出会うこと」です。
若い頃は、学校や職場、子どもを通じた付き合いなど、自然と人間関係が広がる機会がありました。
40代・50代になると、毎日会う人がある程度決まり、新しいつながりが生まれる機会も少なくなっていきます。
そこで、ひとつのきっかけになるのが趣味です。
「好き」が同じなら話しやすい
ヨガが好き。山登りが好き。写真が好き。料理が好き。映画が好き。
同じものが好きというだけで、初対面でも自然と会話が生まれます。
年齢や仕事、家庭環境が違っても、「これが好き」という共通点でつながれる。これも趣味のいいところです。
家族でも職場でもない場所を持つ
40代・50代からは、家族と職場だけに人間関係を限定しないことも大切です。
習い事に行けば会える人がいる。ウォーキング仲間がいる。お気に入りのお店で顔見知りがいる。
そんな小さなつながりでも構いません。
家でもない。職場でもない。「好きなこと」でつながる第三の居場所を持つ。
それが、これから先の人生を豊かにしてくれます。
一人が好きなら無理しなくていい
読書、映画、手芸、ガーデニング、写真など、一人で楽しめる趣味もたくさんあります。
大切なのは、自分が心地よく過ごせる世界を増やすこと。
人と楽しむ趣味も、一人で楽しむ趣味も、自分に合った距離感で続けていきましょう。

脳にも「初めて」をあげる
40代・50代になると、毎日の生活はある程度決まってきます。
いつもの時間に起きる。いつもの道を通る。いつものスーパーへ行く。いつもの家事をする。
慣れた生活は安心できる一方で、新しいことに触れる機会は少なくなりがちです。
そこで趣味が、日常に「初めて」を連れてきてくれます。
「できなかった」が「できた」に変わる
初めて陶芸をする。初めて一人で美術館へ行く。初めてピアノを弾く。初めて登山に挑戦する。
最初はうまくできなくて当然です。
「昨日より少しできた」「知らなかったことを知った」「次はこれをやってみたい」そんな経験が、いつもの毎日に新しい刺激を加えてくれます。
趣味によって得られるものは違う
ウォーキングやダンスなら、体を動かす機会になります。
囲碁や将棋、楽器などなら、考えたり覚えたりする機会になります。
習い事やサークルなら、人と交流するきっかけにもなります。
趣味は、種類によって運動・知的刺激・社会交流など、さまざまな活動につながります。

趣味の分散投資
もちろん、大好きな趣味がひとつあるのも素敵です。
ですが将来を考えるなら、「趣味の分散投資」をおすすめします。
体を動かす趣味
ウォーキング、ヨガ、ダンス、登山、水泳など。楽しみながら体を動かせる趣味をひとつ。
「運動しなきゃ」では続かなくても、「好きだからやりたい」なら自然と体を動かす機会をつくれます。
一人で楽しめる趣味
読書、映画、手芸、絵、写真、ガーデニングなど。誰かと予定を合わせなくても、自分の好きなタイミングで楽しめます。
一人時間を楽しめるものがあることは、将来にも心強いです。
人と楽しめる趣味
習い事、サークル、スポーツ、ボランティアなど。
家族や職場とは違う人とつながるきっかけになります。
家でできる趣味
料理、お菓子作り、楽器、編み物、読書、観葉植物など。
天気が悪い日や外出したくない日でも楽しめます。
外へ出たくなる趣味
旅行、美術館巡り、温泉、カフェ巡り、神社仏閣巡り、写真など。
「今日はここへ行ってみよう」と、外へ出る目的をつくってくれます。
「これができなくなったら終わり」にしない
たとえば登山だけが唯一の趣味だった場合、体力や環境の変化によって続けにくくなることもあります。
旅行だけなら、時間やお金が必要です。
人とする趣味だけなら、相手の予定にも左右されます。
だから、「体を動かすもの+家でできるもの」「一人でできるもの+人と楽しめるもの」というように、タイプの違う趣味を持っておきましょう。
そうすれば、年齢や体力、天気、生活環境が変わっても、そのときの自分に合った楽しみを選びやすくなります。
将来のために、お金を分散して備えるように、「楽しみ」もひとつに集中させない。
40代・50代から少しずつ始めたい、「趣味の分散投資」です。

あなたの趣味、偏ってない?
今のあなたには、どんな「楽しみ」がありますか?
□ 体を動かす趣味がある
□ 一人で楽しめる趣味がある
□ 人と楽しめる趣味がある
□ 家の中でできる趣味がある
□ 外へ出たくなる趣味がある
□ 頭を使う趣味がある
□ 何かを作る趣味がある
□ お金をあまりかけずに楽しめる趣味がある
□ 10年後も続けたい趣味がある
□ 新しく始めたいことがある
結果
▶︎8〜10個
楽しみ上手さん。これからも「好き」を増やしていきましょう。
▶︎5〜7個
今までとは違うタイプの趣味をひとつ加えると、さらに世界が広がりそう。
▶︎2〜4個
ちょっぴり趣味が偏り気味。家でできるもの、外へ出るもの、一人でできるものなど、違うタイプを試してみるのもおすすめです。
▶︎0〜1個
これから楽しみを増やしましょう。まずは「ちょっと気になる」を1回だけ試すところから始めてみませんか?

趣味は「昔の私」に聞く
「趣味を持ちましょう」と言われても、「何をしたらいいかわからない」という人もいるでしょう。
そんな時、インターネットで「大人の趣味ランキング」を探す前に、一度思い出してほしい人がいます。
それが、昔の自分です。
子どもの頃、何が好きだった?
絵を描くのが好きだった。
本ばかり読んでいた。
自転車で知らない道を走るのが好きだった。
植物や生き物が好きだった。
お菓子を作るのが好きだった。
音楽を聴くとワクワクした。
大人になるにつれて、仕事や家事、子育てが優先され、「好きだったこと」をいつの間にかやめてしまった人もいるでしょう。
でも、好きだった気持ちまでなくなったとは限りません。
今の生活にもヒントがある
昔を思い出せないなら、普段の自分を観察してみましょう。
・本屋でつい立ち止まるコーナーは?
・SNSで思わず保存してしまうものは?
・テレビで始まると見てしまう番組は?
・「いつか行きたい」と思っている場所は?
・人がやっていて羨ましいと思うことは?
・時間があったらやってみたいことは?
そこに、自分でも気づいていない「好き」が隠れているかもしれません。
趣味にする前に「1回だけ」
ここで大切なのが、最初から「一生続けられる趣味を見つけよう」と思わないこと。
それでは趣味探しそのものが負担になります。
陶芸教室へ1回。一人で美術館へ1回。ヨガの体験へ1回。行ったことのない街へ1回。興味のある本を1冊。
まずは、1回だけやってみましょう。
楽しくなかったら、やめればいい。合わなかったら、次を試せばいい。
小さな「お試し」を繰り返しながら、自分の好きを拾っていきましょう。

趣味の選び方・4条件
せっかく趣味を始めるなら、今だけではなく、60代・70代になっても楽しめるものを見つけたいですよね?
大切なのは、年齢や暮らしが変わっても続け方を変えられる趣味を持つことです。
お金がかかりすぎない
趣味を長く続けるためには、無理なく払える金額であることも大切です。
最初に高価な道具をそろえたり、毎月大きな費用が必要だったりすると、生活環境が変わった時に続けにくくなります。
読書、ウォーキング、写真、ガーデニングなど、お金をかけなくても楽しめる趣味はたくさんあります。
一人でも楽しめる
誰かと一緒にする趣味は、人とのつながりが生まれるのが魅力です。
ただ、相手の予定や環境が変わると、続けにくくなることも。
そこでひとつは持っておきたいのが、自分一人でも完結できる趣味です。
人ともつながれる
反対に、一人だけで完結しない趣味もひとつあると世界が広がります。
習い事、スポーツ、サークル、ボランティアなど、共通の「好き」を通じて人と出会える趣味です。
家族でも職場でもない場所と、ゆるくつながっておくこと。これから先の「第三の居場所」になるかもしれません。
「またやりたい」と思える
どれだけ健康によくても、将来役立ちそうでも、「楽しくない」のであれば、無理して趣味にする必要はありません。
今の自分が楽しいから、結果的に未来にも続いていく。そんな趣味を見つけていきましょう。

さいごに
将来のためにお金を貯めるように。
健康のために筋肉を貯めるように。
40代・50代からは、「楽しみ」も貯めていきましょう。
誰かのためではなく、自分のために使う時間。心が動く時間。「またやりたい」と思える時間。
未来の自分が「今日も楽しみ」と思えるように、今から“楽しみの貯金”を始めてみませんか?
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