いつ・どこで起こるかわからない災害。
だからこそ「いまの私と家族に必要な備え」を見直すことが大切です。
今回は、防災グッズの基本から、女性や子ども・ペットのための+αの備えをお届けします。
今一度見直してみませんか？
防災グッズを見直す
地震や火災、台風、豪雨など、災害はいつ、どこで起こるか分かりません。
「ちゃんと備えているつもり」と思っていても、いざというときに必要なものが足りなかったり、自分や家族に合った中身になっていなかったりすることも…。
非常時こそ、心も体も余裕がなくなりやすいもの。
まずは、今の自分にとって本当に必要なものがそろっているか、そして「それをすぐに取り出せる場所に置いてあるか」を一緒に見直してみましょう。
最低限の基本セット
災害発生直後の数日間、自力でしのぐためには「これさえあれば大丈夫」と思える基本の備えが必要です。
とはいえ、買い集めるだけでは不十分。
置き場所や持ち出し方法も含めて「すぐ使える状態」にしておくことが大切です。
水と食料（3日〜1週間分）
1人1日3リットルを目安に。無洗米・レトルト・缶詰・栄養補助ゼリーなど、温めず食べられるものが便利です。
モバイルバッテリー・ラジオ・懐中電灯
情報源が遮断されやすい災害時、ラジオやスマホの充電確保は命綱。手回し式やソーラー式もおすすめです。
救急セット・常備薬
消毒液・絆創膏・風邪薬・頭痛薬・持病薬など。
現金・身分証
停電時にキャッシュレスが使えないことも。現金の小銭も用意を。身元確認用のコピーや緊急連絡先もセットで。
ポリ袋・ウェットティッシュ・マスク
水が止まったときの簡易トイレ代わりや衛生対策に。災害時こそ、清潔の確保が体調管理に直結します。
ブランケット・カイロ・防寒具
寒さは体力を奪います。夏でも避難所の夜は冷えることがあるので、軽くて暖かいグッズを常備しておきましょう。
子ども向けの備え
子どもがいる家庭では、一般的な防災セットだけでは足りません。
年齢に応じた「安心・安全」を意識した準備が求められます。
特に乳幼児は、慣れない環境がストレスになるため、できるだけ普段と同じように過ごせる工夫が大切です。
赤ちゃん・未就学児向け
おむつ・おしりふき・ミルク・離乳食
アレルギー対応や賞味期限も要チェック。液体ミルクやスプーン不要のレトルト離乳食が便利。
抱っこひも
避難所で長時間座る場面や移動時に両手が使えると安心。コンパクトに収納できるタイプが◎。
お気に入りのおもちゃ・絵本・ぬいぐるみ
子どもが落ち着ける“いつもの存在”は心の支えになります。不安やパニックを和らげる効果も。
小学生以上の子ども向け
自分専用の防災ポーチ
ライト・ホイッスル・絆創膏・連絡先メモ・お菓子など、自分で管理できる安心セットを用意してあげましょう。
親子で防災ルールの共有を
「地震がきたらどう動く？」「避難所での約束ごと」など、話し合っておくだけでも行動が変わります。
子どもの“心のケア”も忘れずに
遊びや会話、いつも通りのリズムを意識することが、親子ともに安心感につながります。
ペット用の避難準備
大切な家族の一員であるペット。
災害時に「一緒に避難できるかどうか」は飼い主にとって切実な問題です。
自治体への確認、避難所での受け入れ体制や周囲への配慮も必要になります。
ペットフード・水・食器
いつも食べているフードを少なくとも3日〜1週間分。慣れた味が安心につながります。
トイレ用品（ペットシート・猫砂など）
持ち運びしやすい量とサイズで。ビニール袋や消臭スプレーもあると便利。
キャリーバッグ・リード・ハーネス
避難所では必須。ケージに慣れさせておくと、ストレス軽減にもつながります。
タオルや毛布、防寒対策グッズ
気温差の激しい避難所では、ペットも体調を崩しやすくなります。
ワクチン接種証明書やペットの写真
迷子になったときの身元確認に役立ちます。スマホにも写真を保存しておきましょう。
「ペット用の防災リュック」をまるごと準備しておくと安心です。
女性に必要なアイテム
避難生活では、普段は気にならないような「衛生面」「におい」「プライバシー」が大きなストレスになります。
特に女性にとっての不便さは、誰にも相談しにくいことも。
だからこそ、自分のための備えを大切にしましょう。
生理用品・おりものシート・替えの下着
想像以上に数が必要です。こまめに取り替えられるよう、余裕をもって用意を。
除菌シート・消臭スプレー・小さめのタオル
水が使えない場面では清潔がキープしづらく、においも気になります。こまめなケアが心を守ります。
防犯ブザー・ホイッスル
避難所では周囲との距離が近くなる分、不安を感じることも。身を守るための備えも忘れずに。
仕切れるポンチョ・簡易トイレ・目隠し用の布など
着替え・授乳・トイレなど、人目が気になるシーンに。心の平穏を守るためのアイテムです。
持ち出し袋の見直しポイント
非常用持ち出し袋を準備していても、いざという時に「重くて持てない…」となってしまっては意味がありません。
自分にとっての“ちょうどいい”備え方を見つけておくことが、現実的な防災になります。
とにかく詰め込めば安心…はNG
あれもこれもと詰めてしまうと、いざ背負ったときに重くて動けなくなることも。
実際に背負って、歩いてみよう
5分でもOK。玄関から家の外まで歩いてみると、自分にとっての適正重量が見えてきます。
2つに分けるという選択肢も
「玄関用」「寝室用」など、場所別に軽めの袋を置くと、状況に応じて対応しやすくなります。
季節や家族構成に合わせてアップデートを
重さはそのままでも、中身を定期的に入れ替えましょう
さいごに
「いつか」のための備えは、「今日」から始められます。
少しずつ、防災グッズをそろえていくことが、家族と自分の安心につながります。
未来の自分が「備えておいてよかった」と思えるように、できることから始めてみましょう。
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