
「また口内炎ができた…」
食事をするたびにしみて、話すだけでも痛い。そんな経験はありませんか?
実は夏は、一年の中でも口内炎ができやすい季節です。
脱水や夏バテ、エアコンによる乾燥、栄養の偏りなど、口の中の粘膜に負担がかかる原因が重なります。
今回は、夏に口内炎ができる原因と、今日から始められる予防法をお届けします。

夏の口内炎チェック
次の項目にいくつ当てはまりますか?
□ 夏はそうめんやパンだけで食事を済ませる日が多い
□ 水分補給は喉が渇いてから
□ 朝起きると口の中が乾燥している
□ エアコンの効いた部屋で過ごす時間が長い
□ 最近、疲れがなかなか取れない
□ 睡眠不足が続いている
□ 野菜やたんぱく質を食べる量が減っている
□ ここ1年で口内炎ができる回数が増えた
□ ストレスを感じることが多い
□ 口の乾燥が気になる
結果
▶︎0〜2個
今のところリスクは低めです。このまま夏の生活習慣を続けましょう。
▶︎3〜5個
口内炎ができやすい状態です。水分補給や栄養バランスを意識しましょう。
▶︎6個以上
口の中のバリア機能が低下しています。
生活習慣を見直し、症状を繰り返す場合は医療機関への相談も検討しましょう。

夏になると口内炎になる?
実は夏は、一年の中でも口内炎ができやすい季節です。
暑さによって大量の汗をかくと、体は想像以上に水分を失います。
さらに、食欲が落ちて栄養が偏り、寝苦しさから睡眠不足になる人も少なくありません。
こうした夏特有の生活の変化は、体の免疫力を低下させ、口の中の粘膜を弱らせる原因になります。
「よく口内炎ができる」というのは、体からのサインかもしれません。

夏の口内炎は”脱水”が原因
口内炎というと、「ビタミン不足」が原因と思われがちです。
もちろん栄養も大切ですが、夏に見落とされやすいのが脱水による口の乾燥です。
私たちの口の中では、唾液が常に粘膜を守っています。
唾液の働き
・細菌やウイルスを洗い流す
・口の中を清潔に保つ
・粘膜の傷を修復しやすくする
・口内の乾燥を防ぐ
ところが夏は、汗をたくさんかくことで体内の水分が不足します。
すると唾液の分泌量も減り、口の中が乾燥して、小さな傷や刺激から口内炎ができやすくなってしまいます。
こまめに水分を補給し、口の中を乾燥させないことが大切です。

”素麺ばかり”が危険
暑い日が続くと、料理をするのも食べるのも面倒になり、「今日はそうめんだけ」「お昼はパンだけ」「アイスで済ませよう」という日が増えてしまいます。
このような食事が続くと、口の粘膜を健康に保つために必要な栄養素が不足します。
特に不足しやすい栄養素
・たんぱく質(粘膜の材料になる)
・ビタミンB群(粘膜の修復を助ける)
・鉄(全身に酸素を運び、細胞の働きを支える)
・亜鉛(傷の修復や免疫機能をサポートする)
口の中の粘膜は、毎日新しく生まれ変わっています。
そのため、必要な栄養が不足すると粘膜の修復が追いつかず、小さな傷でも口内炎になりやすくなります。

エアコン生活で口の中も乾燥
夏になると、一日のほとんどをエアコンの効いた部屋で過ごす人も多いのではないでしょうか?
エアコンは室内を快適にしてくれる一方で、空気中の湿度を下げるため、肌だけでなく口の中も乾燥しやすくなります。
特に注意!寝ている間の乾燥
朝起きたときに、「口がカラカラする」「ネバネバする」「口臭が気になる」という人は、睡眠中に口が乾燥しているサイン。
エアコンを使用するときは、室内の湿度を保つことも大切です。
また、鼻呼吸を意識することで、口の乾燥を防ぎやすくなります。
夏は肌の保湿だけでなく、口の中の保湿も忘れないようにしましょう。

夏の口内炎を防ぐ6習慣
口内炎は、一つの対策だけで予防できません。
毎日の小さな習慣を積み重ねることが大切です。
水分をこまめに補給
喉が渇く前に少しずつ水分をとることで、唾液の分泌をキープすることができます。
一度にたくさん飲むよりも、こまめな補給を心がけましょう。
よく噛んで食べる
よく噛むと唾液がたくさん分泌されます。
唾液は口の中を清潔に保ち、粘膜を守る天然のバリアです。
忙しい食事でも、一口ごとによく噛むことを意識してみましょう。
毎食たんぱく質を取り入れる
口の粘膜は、たんぱく質からつくられます。
卵や魚、鶏肉、豆腐、納豆などを毎食少しずつ取り入れましょう。
口の中を清潔に保つ
食後の歯磨きやうがいは、細菌の増殖を防ぐ基本です。
歯ブラシで強くこすりすぎると粘膜を傷つけるため、やさしく丁寧にケアしましょう。
十分な睡眠をとる
睡眠中は、体だけでなく口の粘膜も修復されています。
暑さで眠りが浅くなりやすい夏こそ、寝室の温度や湿度を整えて、質のよい睡眠を心がけましょう。
疲れをためない
夏は気づかないうちに体力を消耗しています。頑張りすぎず、適度に休息をとることも大切です。
体が元気になると、口の中の粘膜も元気になります。

口内炎予防の食べ物
夏は、素麺や冷やしうどんなど食べやすいものに偏りがちです。
口の粘膜をつくる栄養素や、傷の修復を助ける栄養素を毎日の食事からバランスよく摂ることが大切です
ビタミンB2
ビタミンB2は、口や舌などの粘膜を健康に保ち、傷ついた細胞の修復をサポートします。
卵・納豆・レバー・うなぎ・ヨーグルトなど
ビタミンB6
ビタミンB6は、たんぱく質の代謝を助け、粘膜を正常に保つために欠かせない栄養素です。
まぐろ・かつお・鶏むね肉・バナナ・にんにくなど
たんぱく質
口の粘膜は、たんぱく質を材料にしてつくられています。
鶏肉・魚・卵・豆腐・納豆など
亜鉛
亜鉛は細胞の生まれ変わりを助け、傷の修復や免疫機能を支える栄養素です。
牡蠣・牛肉・豚レバー・大豆製品・ナッツ類など
ビタミンC
ビタミンCは、粘膜や皮膚の健康維持に欠かせません。コラーゲンの生成を助ける働きもあり、傷の修復をサポートします。
キウイ・パプリカ・ブロッコリー・いちご・柑橘類など

こんな口内炎は病院へ
ほとんどの口内炎は、1〜2週間ほどで自然に治ります。
しかし、中には口内炎ではなく別の病気が隠れていることもあります。
次のような場合は、早めに歯科や口腔外科、耳鼻咽喉科などを受診しましょう。
☑️2週間以上たっても治らない
☑️同じ場所に何度もできる
☑️急に大きくなってきた
☑️出血しやすい
☑️強い痛みで食事ができない
☑️白いまま、または赤いまま変化しない
☑️首のリンパ節が腫れている
☑️発熱や全身のだるさを伴う
「ただの口内炎」と思って放置していると、まれに口腔がんや感染症、自己免疫疾患、栄養障害などが隠れていることも。
いつもと違う症状が続くときは自己判断せず、専門医に相談しましょう。

さいごに
口内炎は、口の中だけのトラブルではありません。
夏の脱水や栄養不足、睡眠不足、疲れの蓄積など、体からのサインとして現れてます。
今年の夏は、水分補給や食事、睡眠を少し意識して、口内炎のできにくい体を目指してみませんか?
小さな積み重ねが、健やかな毎日につながります。
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